PC筋とはPubococcygeus muscle(恥骨尾骨筋)の略で排泄をコントロールする筋肉です。
よく小便を止めるときに使う筋肉と紹介され、それは間違いではないのですが、小便を途中で止めると膀胱に逆流してしまい感染症になる可能性があるのでこの確かめ方はおすすめしません。
肛門を締めるように力を込めると、肛門と金玉の間のあたりの筋肉に力がはいるのがわかると思います。それがPC筋です。
PC筋には海綿体に血液を送り込む力があるのでこれを鍛えることによって勃起力や持続力が増し、中折れの危険性を減らせます。
また、射精管閉鎖筋が衰えることで起きる衰弱性早漏には最も効果があり、これを鍛えるだけで暴発を防ぐことができます。
衰退性早漏はもちろん中年以降の人がなることが多いのですが、一日中椅子に座りっぱなしのデスクワークをしている人や長距離ドライバーの人の場合、若い人でも筋肉が衰えることがあるので暴発が気になる人は鍛えてみましょう。
PC筋の鍛え方
PC筋の鍛え方はとても簡単です。
肛門を五秒間キュッと締め続ける→5秒間力を緩める→また5秒間力を込める
これを10~20セット繰り返すだけです。いつでもどこでもできるので空いた時間にやってみてください。
PC筋ももちろん筋肉なのでやり過ぎると筋肉痛になりますが、筋肉痛になった場合は2~3日間を空けたほうが超回復が起こるので効率的です。
トレーニングを始めたばかりの時期は筋肉痛になることが多いと思いますが、段々と筋肉痛になるまでの回数が増えると『鍛えられてる』と実感できてモチベーションが上がるので、むしろ最初の方は筋肉痛になるまでやってみてもいいかもしれません。
また、これも当然のことですがPC筋は筋肉なので鍛えずにしばらく経つと衰えていきます。なので最低でも週に二日程度はトレーニングを行うようにしましょう。
サボらないために大切なことはトレーニングを習慣化することです。おすすめの習慣は『風呂の中で鍛える』こと。『夜寝る前』の習慣は大抵眠くなると面倒くさくなってサボってしまうのでやめておきましょう。
また、モチベーションを上げるための手段として【ペニスの長さや太さ】を測っておくのもアリです。
勃起力が衰えている人はPC筋を鍛えることで1~2割長さや太さが増す人が多いようですよ。
PC筋と早漏
衰弱性早漏の人にとってPC筋トレーニングが非常に効果的であることは上でも述べましたが『じゃあそれ以外の早漏の人には効果がないのか?』という疑問に対しては実は両極端な意見が多いです。
『PC筋で射精を止められる時間は所詮2・3秒に過ぎないので大した効果はない』
『PC筋を鍛えることで射精のコントロールができるようになった』
実はこれ、どっちも間違っていません。
まず上についてですが射精をコントロールできるようになろうの記事でも書いた通り、【いくら腰を振っても射精しない方法】なんてものは存在しません。
『PC筋を鍛えればイキそうになった後、5分間でも我慢できる』なんてことはないわけです。実際、射精を我慢できる時間はせいぜい5秒程度で、我慢した分射精がいつもより気持ちよくはなりますが早漏防止策とはいえません。
じゃあ下は間違っているのでは?と思うかもしれませんが【そもそも射精するまで全力で腰を振っているのが射精のコントロール法として間違っている】ので、別に上が事実だからと言って下が間違っているわけではありません。
PC筋のトレーニングが射精のコントロールを覚えるために役に立つのは【力の緩め方を覚える】事ができるためと【緩めた力を直ぐに戻すことのできる勃起力】を手に入れることができるからです。
もっとも、勃起力に関しては若い人なら元々十分な場合も多いので、PC筋を鍛えただけで射精のコントロールを身につけるのは難しいと思います。
しかし、早漏対策として効果がないということはないので、早漏で悩んでいる人は一度鍛えてみては如何でしょうか。